
温泉饅頭の発祥地は、群馬県の伊香保温泉と言われています。明治時代、温泉地の名物となり得る甘味を開発する際に、薄皮饅頭が注目されました。伊香保の源泉の色を再現するにあたって、当初は源泉や湯の花を配合しましたが上手くいかず、最終的に当時簡単に手に入りやすくなった黒糖を利用して、茶褐色の饅頭が作られたということです。温泉地で売られる饅頭ということで温泉饅頭と呼ばれるようになり、温泉地の土産の定番として、あるいは旅館で出される茶菓子として定着していったようです。
伊香保温泉では温泉饅頭のことを「湯の花まんじゅう」と呼んでいます。これは、伊香保独特のお湯の色(湯の花の色)と同じ色の饅頭を作ろうとしたことにあります。伊香保温泉の湯は、鉄分が多く空気に触れて茶褐色になることから「黄金の湯」と呼ばれています。明治43年(1910年)、本舗勝月堂の半田勝三氏が伊香保の湯の花の色に似ている「湯の花まんじゅう」を考案・販売を始めたのが最初だと言われています。
伊香保の温泉饅頭、つまり湯の花まんじゅうは天皇家への献上品に選ばれたのがきっかけで全国に知たれるようになったそうです。現在も、勝月堂は石段街の一番上、伊香保神社のすぐそばで営業が続けられています。温泉饅頭の元祖「湯乃花饅頭」の出来立てを頬張りながら、石段を歩くのが伊香保温泉の楽しみの一つとなっています。なお、現在、伊香保には温泉饅頭を製造しているお店が11店舗あるそうですす。
一つだけ紹介しますと、伊香保でも二番目に古いとされている田中屋の温泉饅頭です、一個80円となっています。一般的な温泉饅頭の大きさですが、厚みは少し薄いようです。餡は漉し餡で、色は紫ですが透明感はありません。皮のふっくら感が物足りないように感じますが、黒糖の香りも仄かに漂ってきます。ふかしたてを販売しています。石段の中ほどで伊香保神社に向かって左手にあります。
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群馬県伊香保温泉の温泉街は、榛名山東斜面の山腹に広がっています。中心部は、引湯の樋を埋めた石段街と呼・・・・